Prolog

[Prolog]

舞台は2042年、都内。2018年より何かが変わる訳でもなく月日だけが流れていた。
教科書に載るような大きな出来事はなかったし、戦争も無かった。
車だって地面を走っているし、ロボットが働いているわけでもない。
そんな中、1つ大きく話題になったのは2年前に起こった失踪事件だろうか?
それもすぐに何事も無かったかのように収束していったのだが。

君達はそんな変わらないままの時代を生きてきた故に――知らぬ間に変化を求めていたのかもしれない。

あの日だって、いつものように学校や仕事に行って。
いつものようにご飯を食べて。
いつものようにベッドに入って寝て。
いつものように…翌朝起きるはずだった。
――だが望んでいた変化は、突然想像だにしない形でやってきた。



[Prolog End]

代わり映えのない日々。そんな日々は突然終焉を迎えようとしていた。
そんな事を知る由もない彼らはここ数日でさまざまな人と巡り会い…

ある元軍人は何を思うか傷だらけの少女の身体を案じ、またある青年は自分とは正反対の女子高生に助けられ。
ある医師は物思いに耽る青年を助けようと動き、またある年配者はラーメンを食らいながら養父を気にかける少女の話を聞いて。
ある男役はモデルとアイドル、男の娘に忠告の言葉をかけて、またある教師は出会った女子高生に妹の姿を重ね。
ある物憂げな少女は探偵に出会い2年前の失踪事件の依頼をかけて。

それぞれが、もう二度と会う事は無いだとか再会するのはまだ遠い先だなんて思っていたかもしれない。
しかし…彼らが思うよりもすぐに邂逅の時はやってくる。

――何だかいつもより肌寒く心地が悪い夜。
街の灯りは徐々に消え月明かりまでも厚い雲に覆われて輝きを失い、風は不気味な音を鳴らして吹いていた。
それはまるで、闇に葬られる事件の始まりを知らせるかのように――。
次第に深まる夜、彼らはいつもより深い眠りにつくだろう。

[chapter1へと続く…]

「あぁ、二年前の事件を嗅ぎ回る者が出てきたか。では前回と同じように消してしまえばいい。
……そうだな、後はゲームを盛り上げてくれそうな人物達を集めようか。人選は任せるよ。」

  • 最終更新:2018-02-17 01:37:41

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