菜々宮x二階堂
Chapter1
1日目 ― 菜々宮 千晴 → 二階堂 奏 以下交互
「………うん。」
(菜々宮はほくほくとした顔で笑っていた。
あんな事があった後だ、本調子じゃないことは顔色を見れば一発。
だが一応〝いいこと〟があったらしい。
彼が今居るのは救護室の前。そう、先程その部屋から出たばっかりだったのだ。)
………、
(ふらり、と覚束ない足取りで歩く一人の少女がそこにいた。普段、一般人ならば心配されそうではあるが、彼女の場合読めない表情も相まって特に違和感、不自然さはなかった。
心の内は冷静ではないけれど、それが面に露出はせず。ただ、少し顔色はわずかに青いけど)
……探索ですか?
(と、歩いているところに人を見つけ。話しかけるか少し迷ったがこのまま何も言わずに通り過ぎるのも…と思って。気怠げに見える双眸で相手を見つめながら静かに問いかけて)
「あ、うん。
実はそうなんだ。君も…なのかな?」
(話し掛けてきた相手に警戒と言う物を一切見せず、寧ろ友好的に答える。
態と黒い本音を隠して…仲良くなった所を、なんてホラー小説にありがちな展開はどうなろうと待ってはいない。
相手はどうか知らないけど、少なくとも私はそんなことはしないから。)
「えっとね、えっとね。
出会った直後にわるいんだけど、聞いて欲しいんだ。いいかな?
救護室のことなんだけど……。」
(やや興奮した様子で、何かを必死に伝えたそうに二階堂をじぃっと見詰める。
残念ながら、放送から流れたあの問題のヒントが見つかったとかそういう訳じゃないんだが
菜々宮にとっては大発見だったのだ。)
……はい、
…流石に動かないと何も始まらないと思ったので。
(「アレ」を見た後にしては明るいその態度にわずかに目を見開く。といっても外から見れば物憂げな視線、表情は変わらないよう見えるだろう。
問いかけに素直にこくん、と頷いて肯定を示すと)
……救護室が何か?
(その興奮した様子にやや首を傾げながら問いかけて。何か見つけたのだろうか、それとも他に彼の機嫌を良くする出来事でもあったのだろうか…?)
「うん。私もそう思った。」
(動かなければ何も始まらないとは、実に的を射ている気がした。
探索によって脱出の手掛かりが掴めれば万々歳だし
なにより、〝何か有るかもしれない〟と言う期待が希望になる。)
「えっとね…まって、興奮しすぎて言葉がめちゃくちゃになりそうだから深呼吸するね?」
(すー…はー…、とラジオ体操で見るような大きな呼吸を一回。)
「それで…言いたかったことなんだけど…。
あそこの扉、あるでしょ?……あの中って、なんと!救護室っぽいんだよね!
と、此処まではうん、分かるよね…。
それでね、その救護室の中って、なんと救急箱があったんだよ…。
これなら怪我した人を治せるよ、君もちょっと怪我しちゃったら、何時でも私に頼ってね。」
救護室…?
………一応そんなのもあるんですね
(その言葉に自分も部屋の方へ目を向けて。
…ここに自分たちを連れ去った奴は殺させたいのか何なのか。わからない。
あの声の主にしてみれば怪我の手当てなんてゲーム進行の妨げ、遅延になりそうだけど。
いや、自分にとってはかなりありがたいことなわけだが)
なるほど…ありがとうございます
救護室の中には他に何かありましたか?
(…目の前の子の心がわからない。敵意、殺意はないと見ていいのだろうか。信じきれない自分がいて、目を細めながらお礼を言いつつもその声色は淡白だ。)
「うん、そうだね…。一応あるみたい。」
(無いよりはマシだし、あの救護室は有難く此から使わせて貰うことにする…。
特に救急箱って安心感が大きい。個人的にだけど。)
「えーっとね…。
救急箱の他には、処置台と、ストレッチャー…があったかな。
どっちも寝っ転がるとこう…普通のベッドとは違った心地よさがあるよね。」
(シーツも布団もない、寝転がった瞬間がちょっと冷たい感触が渡る素材が寧ろ気持ちいい。
あの部屋で調べ物をしたときに、ついでに横たわってみた感触を思い出しながら、淡々と語る。
ソファもベッドも、処置代も敷き布団も炬燵だってそうだけど、横になれるものはいいね。
なーんて呑気に考えていると、何だか目の前の彼女が強ばっている…ような気がして。)
「…?
緊張してる?」
……成る程。ありがとうございます
(処置台とストレッチャー…どちらも持ち運べるものでもないし、また持ち運ぶ必要もない。
特に持っていけるようなものはないことを察すると教えてくれたことにお礼を述べる。
多分嘘はついていないはずだから)
……緊張、…どうでしょうか。わたしには分かりません
…それよりも。あなたはやけにリラックスしてるように見えますが。
(悟られないように気怠げな瞳はそのままに、平静な声色になるよう努めて。ダボついた袖のおかげで手の震えが見られないのは幸いだ。
そして自分から意識を逸らすように、逆に問いかけた)
「うん、どういたしまして。
協力する事は大切な事だと思うから、何かあったらまた伝えるよ。」
(に、しても。告げられたルール中の『他人に答えを教えてはいけない』と言うのは凄く不便だ。
答えが共有できれば誰かが誰かを殺める事は無いと思うのだけれど、それは放送の主にはやはり詰まらない事なのだろうか。
うーん、とことん、ただただ遊ばれてる感覚。
私は恐怖心や不快の感情が欠如しているわけではないし、控え目に言っても不愉快だ。)
「それは多分…そう見える、だけかも。
あ…でも、私が他の人より冷静に見えたなら良かった。
私は大事なことを見逃さないようにね、平静に視野を保っていたいんだ。
それが、誰かの為に役立つかもしれない。
もちろん、君の為に成ったとしても嬉しいよ。」
(だからといって、誰かに外に出るために命を狙われるのは御免だけど。
取り敢えずは二階堂さんは誰かを殺すような人に思えないし、笑いかけておく。
嫌な気持ちや不安を外に出すのは苦手だが、笑顔なら上手くいく。
それでもこんな状況じゃ、苦笑に近い物が出来上がってしまうのだけど。)
………大事なこと、視野…
(言葉をリフレインさせれば。それを聞いて、一回。ゆっくり瞬きをする。
「大事なことを見逃さない。」…ああ、そうだ。
親友と同じように脱出ゲームに巻き込まれた自分。このゲームの選出基準や目的が分からない。さらに2年というブランクを経て何故再度やらせたのかも不明で。「脱出ゲーム」の全貌は深い闇の中のままだ。
親友の救出はもう見込めない。──ならばせめて、と。)
…ありがとうございます、あなたのおかげで少し、目が覚めた気がします
(ぺこり、と軽く頭を下げてお礼を言った。
恐怖や不安は一切拭えてないが、ただこの空間で怯えて目的もなく歩いているだけはやめよう。
待っていても死ぬだけならば少しでもそれに抗おう。少し、ほんの小さなカケラでもこのゲームの裏を掴むために。
袖の下の手の震えが止まる気配はないけれど。
そんな自分に失笑しつつ、心のうちで思う、この人みたいに強い心があればよかったのに、と。)
「ううん、君の役に立てた…のかな?
それなら良かった。」
(私の言葉が彼女の思想の鍵になったのだろうか。
目が覚めた、なんて言うから。
少なくともそれが悪い方向に転がった訳では無いとだけは分かる。
どんな結論に至ったかまでは分からないけど
彼女の支えになるような答えが出たなら、それ程嬉しいものはない。)
「うん。やっぱり、無闇に疑心暗鬼になったりせずに、こうやってお話しするのって、凄く良いね。
私もさっきまで一人でずっと行動してたから、君と話せて安心しちゃった。
私からも…ありがとう。
自己紹介が未だだったね…、えっとね、ついでに話しちゃうんだけどね
私は菜々宮千晴だよ。」
それなら良かったです。
二階堂 奏、と申します。覚えずとも大丈夫です。
よろしくお願いしますね、千晴さん。
(相手も会話で落ち着いた、と言われれば役に立ったようで幸い。
この環境下で「よろしく」なんて言うのは変かもしれないけれど。相手の名前を聞けばこちらも素直に名を紡ぐ。その瞳、声は無機質に近いものだがその中に僅かに温かみは感じられるかもしれない)
すみません、やる事…できたのでそろそろお暇させていただきます。
…どうか、ご武運を。
(命の灯火がいつ消えるかわからなくなった今、時間はとても貴重なものとなった。
少し名残惜しそうにしつつも頭を下げればそのまま緩慢な動作で踵を返しこの場を後にしようと。)
「ちゃんと覚えるよ、だって、折角おしえてくれたんだもん。
こちらこそよろしくね、二階堂さん。」
(彼女に対して敵対心は無く、逆に此処から出るため一緒に頑張る仲間のような気がして。
だから、よろしくと言われても違和感は無かった。
二人、一緒に最後まで生き残れるといいなと淡い期待を抱きながら
朗らかな笑顔で此方からも、これからよろしくの意を伝えた。)
「うん、私もそろそろ、探索しないと……夜になるとすぐ眠気の羊さんだからなぁ…。
お互い、頑張ろうね。
それと……、何か困ったことがあったら、是非呼んで。
力に…なれるかもしれないから。」
(冷淡だがその奥に温かみを滲ませる声が心地良く。名残惜しそうな様子になんだか親近感が沸く。
二階堂さんは絶対に悪い人じゃない、なんて殆ど確信付いていた。
そんな彼女の力になら何度だってなりたくて
何時でも頼っていい旨を伝えると、柔らかに手を振り、去り行く姿を暫く見守っていた。)
3日目 ― 二階堂 奏 → 菜々宮 千晴 以下交互
…………っ、!?
(突然響いた轟音に思わず目を瞬かせる。
今の音は何、と。調べていた展望ラウンジから飛び出して音のした方へと駆け出し。
通路に出ればその煙たさにけほ、とひとつ咳をして慌ててポケットからハンカチを取り出して口を覆う。
そのまま煙が強くなる方へ向かえば──)
………なに、これ
(燃えている。部屋が。
何故。中に人はいたの?いなかったの?
これが運営の言った一人ランダムで死ぬということなのか?
頭が追いつかない。ただ呆然と、燃える部屋から少し離れたところで立ち尽くすしかなかった)
「………。」
(偶然にも、いや。全く偶然じゃ無い。
再開は意図的では無かったけれど、此処には自ら菜々宮が足を運んで来た。
謎の爆発音、上がる煙…──
其れが厨房ならまだ日常的で安泰なオチが待っていたのかもしれない。
ほら、料理に失敗してお鍋がドッカーン!何て、あり得るかも知れないでしょ!
なんて言い訳は、此処(個室)では通用しない訳だ。
そもそも犠牲がお鍋だけだったら、こんな煙なんて上がらないか…。)
「…あれ?
何が有ったの、大丈夫?
燃えてる…けど。」
(既に其処で待っていた先客に声をかける。
成るべく相手を不安にさせないように、“大丈夫”なふりをしようと努力したけど
声は、震えていた。)
………分かり、ません
わたしも今…きたばかりで…
(掛けられた声。それが以前会った千晴というのは理解できたが視線は部屋へ向けられたままだ。
流石に声は少し震えてしまった。彼女の問いにふるり、と首を横に振り。しばし呆然と部屋を見ているとスプリンクラーが発動して…少し経ったあと、炎は勢いを収めた)
………入りますか?中…
あと…ここ、千晴さんの部屋…とか
(ようやく視線を相手に向け、問う。後半の問いはある意味願望だった。もしこの子の部屋ならば犠牲者0を確信できるから。
でも、そんな願いすぐ断ち切られるのは分かっていた。自分の個室が燃えているならもっと慌てているはずだから…)
「私の部屋じゃ…無いかな…。」
(そう聞くって事は、貴女の部屋でも無いんだよね…。
スプリンクラーの雨でびしゃびしゃになっちゃった部屋の中を、躊躇いながらもそっと覗いた
まだ焦げ臭さが鼻を掠める室内を危惧し、怯えた様子で見渡す。)
「ねぇ…誰か倒れてる、よね…?」
(気付かなかった方が良い事態だったかもしれない、けれど無視は出来なかった。
爆発音だけだったし、誰も死んだなんて聞かなかったし
それに今日はまだ終わってない、こんな早くに居なくなるなんて可笑しいじゃないか。
多分、多分そんな希望は無駄…駄目なのかもしれない。)
「あれ、誰だろう」
(煙も漸く取れた個室の中で寝転がった、真っ黒な…──誰かを
菜々宮は一心に視線を注いでいた。
釘付けになって、ずっと離れない。)
────……近づいて、みますか…
(倒れてる、という言葉に少し肩をビクつかせ。
彼が見つめている先に…そっと。一歩一歩おそるおそる近づいて。覗く。
──幸か不幸か。爆発に巻き込まれたせいで、死体は綺麗とは言えず。だからこそそれが「誰か」までは分からない。ある意味安堵した。
願わくば、自分の知り合いではありませんようにと、祈って。)
……誰かまでかはもう分かりません、ね
千晴さん。ここに長時間いるのも精神的にもよくありませんし、一度出────……、
(くるり、と彼の方に振り返り。一度ここを出てから話そうと提案しようとして…見てしまった。
部屋の一角にあった…中華包丁を。
さっき展望ラウンジで見た、それ。そしてそれを持っていたのは………。
思わずその場に座り込んでしまった)
「そう…だね。」
(まだ医者なら、死体をじっくり調べる勇気も知識も有ったかも知れない。
対して私はただの大学生、有る知識は応急手当と囓った程度の心理学。
部屋の中には私達以外の人もいるし、ズカズカ死体に歩み寄って色々検する状況じゃ無い。
と言うのは建前で、本音はあんまり見たくないんだ。
でもその“誰か”の遺した“何か”が知りたい。出来ない。どうすれば出来るだろう。
そんな悩みから一度頭を冷やす為に彼女に同意した。
どうも、此処に居るのは好ましくないと言っている様であったから。)
「…、…!?
え、え…えっと、二階堂さん…?
ねぇ、大丈夫、かな?」
(然しその矢先に彼女が落ちる。
先程までそんな様子は無かったのに、如何したと言うんだろう。
やっぱり表に余り出てないだけで、かなりショックだったんだろうか?
私も今は静穏を保てないのか彼女の心が分からない。
ただただ真っ暗闇に閉じ込められて、寒さに蝕まれるのが怖くて
総じて不安と心配が菜々宮を走らせていた。その足は、二階堂の目の前で止まる。)
「どう、したの…??」
(そしてしゃがみ込んだ彼は、再び彼女へ問い掛けた。)
………ぁ、
(声が出なかった。すみません、と言おうとしたのにまるで言葉を忘れたかのように口からは何も出ない。
今まで気怠げだった瞳が初めて揺れる。
こんなところに中華包丁がなければ、この…無残な死体の正体に気づかないで済んだのに。
震える指でそっと死体をさせば)
……しってる、ひと…でした
…さっき……展望ラウンジで、会った…
(心配かけてすみませんと言う言葉ではなく、無意識に出た言葉。やっとでたそれは目の前でしゃがむ彼にしか聞こえないだろう。
彼を心配させないようにしたいのに、紡がれるのは自分がこの死体だった人物と知り合いだったという事実を告げる言葉だけ。)
「………、…。」
(彼女にとって残酷な真実が、告げられると共に喉が苦しくなった。イガイガして、ジワジワと焼けて仕舞いそう。
この苦痛から今直ぐ逃げる為には、喋るしかない。
私はこれがなんなのか知っている、でも言葉には出来ない。
複雑に混ざり合っているから、どうともこうとも例えられそうにない。)
「……ごめんね…。」
(まず先に出たのはなけなしの謝罪で。
伸びた腕が優しくポフリと彼女の頭に触れる。なでなで、とは流石にしなかったが。
彼女の何か一欠片でも、我慢していた物でも我慢出来なかった物でも、どんな形でも良いから少しだけ癒してあげられればと思った。
無理な願いかもしれない。
いなく成っちゃった人の目の前だもの
関わってしまった人の最期は、凄惨に映るに違いない。)
………何故、謝るの…です、か。千晴さんは…何もしてないのに……
すみ、ません…
(むしろ謝るべきはこっちだ。
勝手に取り乱して、心配させて。なのに彼が謝る。しかし、続けようとした言葉は頭に触れた暖かい何かによって阻まれた。それが彼の手だということに時間はかからなくて。
その優しさに、思わず視界が歪む。凄惨な光景に2年前同じゲームで死んだ親友の姿を重ねてしまって吐き気がくる。だけど、俯いて。思い切り唇を噛んで全部堪えた。口の中に鉄の味が広がるけど知らんぷり。)
……これ、…誰かがやったのでしょうか…?
(それから絞り出た言葉は嘆く言葉でも、慟哭の叫びでもなく。状況整理の言葉だった。
泣いて悲しみに暮れるのは簡単だ。だけどそんな風に悲劇を嘆くよりもするべきことがあると無理やり自分を奮い立たせて彼に問いかけた)
「えへへ…逆効果、だったかな。
こんな事しか…言えなくて。」
(……悔しい。いざとなると、こんなに無力なんだ。
若しかしたらこんな非力さを何度も味わって、そのうち大切な物も失うかも知れない。
目の前の彼女でさえ、いつ居なくなるか分からない。
そんな絶体絶命に、直ぐ其処まで追いやられているんだね…?)
「でもありがとう…謝らないで良いって言ってくれて…。
……、良かったら、探索してみる?
そのお蔭で、本来怪しまれない人が怪しまれて…なんて展開は防げるかもしれない…。
この人の残した何かが、未だ部屋の中に有るかも…。」
(二階堂さんが辛そうだったから、強いて出さなかった話題なのだけれど。
今は何かを知りたそうに思え、そう提案した。
見渡す限り部屋に散乱仕切った硝子の破片と、まる焦げの“あの子”。
爆発した?ってあやふやな想定しか今は出来ないけれど
日記か、手紙か、或いは遺書か何か見つかれば…──大きく何かが分かる事には間違い無い。かも。)
…いえ、そんなこと…ありません
むしろ、千晴さんがいたから落ち着けたと…思います
初めてあった時と同じで…ありがとう、ございます
(ぽつ、ぽつと途切れ途切れに言葉を紡ぎ。軽く頭を下げた。彼はこんな時でも落ち着いている。いや、自分と同じで裏ではこの恐怖に苛まれているのかもしれないけれど、それを聞いてわざわざ藪から蛇を出すようなことはしたくない。
出会った人たちみんなギリギリの線を渡っているのだ。何が原因で崩れるかわからない。
ゆらり、と緩慢な動作で立ち上がると、)
…そう、ですね…調べましょうか
………手伝っていただけますか?
(掲げられた提案に頷き。できるだけ死体をみないように部屋を見渡す。
辺りはスプリンクラーでびちゃびちゃで、さらに焦げているのもあって一人では難航しそうだから。
だからこそ、素直に手伝いを求めた。
今なら仮に他殺だった場合、何か証拠になるようなものを犯人に回収されるといったこともないし、と。)
- 最終更新:2018-02-28 20:59:18