1日目
ぬぅぅ、なんじゃここは......
(頭を押さえて立ち上がり、窓の方へ)
海......船の上?
(アナウンスを聞いて)
ふざけたヤツだ、そんな答えなど、放送が出来る場所に決まってるだろう。
(とりあえず大ホールを出て見取り図を確認、機関室へバールを探しにいく
まぁ当たり前じゃが、機関室は動いとるな...
(工具箱を見つけると、いざという時のために拝借しておく)
さて、次は掃除かの
(調理場に向かう
流石に軍人でもない若者にこの作業をやらせるのは酷だからの...まぁ少女なら「パーツ」も少ないじゃろうて
(陰鬱な気持ちを振り払いながら、生ゴミ用の黒いゴミ袋を三重にし、口どうしを繋げる。そしてダクトテープで補強し、真ん中に新しい穴を開ければ、人一人くらいは収まるであろう袋が出来る)
最初はベトナム......次にレバノン、前線にこそいなかったが、湾岸戦争もじゃったな。本当に辛い仕事だった、戦友を袋に詰めるのは
(彼が初めて戦地に立ったのは1970年、当時身寄りもなく軍に入った彼は、20歳でベトナムの地獄を見る。既に地上軍の撤退は始まっていたので、彼の任務は基地の警護と南ベトナム支援だったが、ラオス侵攻失敗により死んでいく兵を何人も見た。その地獄を思わせるような女の子の死体は、彼でなくては片づけられないだろう。過去の記憶に思いを巡らせながら、ゴム手袋とマスク、袋を持ってホールへ戻る
3日目
まぁ予想できていた展開ではあるの。
(銃器は出てこないだろうから、身は守れるとしても、誰かが死ぬ必要があり、かつ願いを保証するとなると誰もが殺人犯になる可能性が出てくる)
恐らくは...少なくて3、多くて10じゃろな。ワシのことを見くびって来てくれると助かるんじゃが
(客室でバールの手入れをしながら、ため息をつく